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「うちの計算ツール、間違ってました」新規定と突き合わせた衝撃の結末
前回、ナポリピッツァの加水率の定説が実は古い規定の数字だったというお話をしました。実はCookalcのピッツァ計算ツールも、その古い「55.0〜59.0%」のまま判定してしまっていたのです。
加水率だけじゃない!7項目中6項目がズレていた
「加水率が違うなら他も怪しいぞ」と、2025年版の最新規定とツールを全項目突き合わせてみました。
すると、なんと7項目中6項目(加水率、塩、生地玉、発酵時間、焼成温度)が新規定からズレていたことが判明!
無事だったのは「焼成時間(60〜90秒)」だけでした。原因はやはり、古い規定の粉量(1,700〜1,800g)を基準に計算していたためです。
あえて「使いにくく」する苦渋の決断
修正にあたり一番悩んだのが「生地玉の重さ」です。
家庭のオーブン事情では180gほどの小ぶりな生地玉も一般的で、以前のツールはそれも許容していました。しかし、新規定は「200〜280g」です。
「AVPN準拠チェッカー」を名乗る以上、今まで通っていた180gを「警告」にする、使い勝手が後退する修正を決断しました。もちろん180gで焼くのが悪いわけではなく、「規定の範囲外ですよ」と正直な境界線を引くための前向きな仕様変更です。
ピザ窯の温度は「1つの数字」では語れない
修正を通しての最大の発見は「焼成温度」です。以前のツールは「430〜480℃」とひとまとめにしていましたが、新規定では明確に分かれていました。
ベース(床)の温度: 約380〜430℃
ドーム(天井)の温度: 約485℃
同じ窯の中でも、ピザが乗る石板と上から熱を落とす天井とで、100℃近い温度差があったのです。「うちの窯、何度で焼いてますか?」というピザ好き同士の会話が時々噛み合わないのは、床と庫内のどちらの温度を言っているかの違いでした。現実の窯の構造に合わせて、ツールも2項目に分離しました。
コードに隠された「忘却防止」の細工
ちなみに、修正したプログラムのコードには加水率を「55.6%」と直接書かず、あえて「1000 ÷ 1800」という割り算の式のまま残しました。半年後の自分が「この数字、どこから来たんだっけ?」と迷って同じ過ちを繰り返さないための、原典がすぐわかるささやかな予防策です。
まとめ:レシピの数字には「賞味期限」がある
料理の数字は一度覚えたら一生使えると思いがちですが、公式規定も時代に合わせてアップデートされていきます。「正しい数字」ではなく「いつ時点の、どの資料に基づく数字か」を意識しないと、静かに古くなっていくという大きな教訓を得ました。
最新版にアップデートされたツール、ぜひお手元の配合を入れて確かめてみてください!
